ホイール各部の名称

①リム幅

リムの幅は通常インチで表記します。
1インチ=25,4mm
⑩のフランジ部はリム幅に含みません。

③ディスク

ハブとリムを支持しています。
様々な意匠、デザインがあります。

⑤センターハブ取付部径

車体ハブ部に取付する部分です。
車体との組付け時、ホイールのセンターを出すのに大事な部分です。

⑦ホイール取付面

車体側ハブとの接地面です。

⑧PCD
②リム

ここにタイヤのビード部を組付けます。

④ボルト穴

ハブにホイールを固定するボルト取付穴です。

⑥リム径

リム径も通常インチで表記します。

PCDとは、ホイールナット(もしくはボルト)穴の芯を結ぶ円の直径の大きさを指します。
ボルトの穴の数と合わせて表記されることが多いです。(下記、表記の項参照)
主なPCDとボルト穴数は以下の通りです。

・トヨタ、日産、マツダの比較的車重の軽い車→4H/100もしくは5H/100

・トヨタ、日産、マツダの比較的車重の重い車→5H/114,3

・スバルはほとんどの車が5H/100

・スズキはほんとどの車が4H/100

・ハイエース、キャラバン、エルグランドなどは6H/139

4H/110や4H/114,3の車は主に旧規格の軽自動車などがあります。

⑨オフセット

前の断面図を再び見てください。
ホイール幅の中心から、ホイール取付面がどの位の距離にあるのかを表した数値です。
ホイール取付面がアウター側ならプラスで、インナー側ならマイナスで表記するのが通常です。
昨今はプラスオフセットのホイールがほとんどを占めます。
(下記、「実際の表記」の項では+39→ホイール取付面がホイール幅センターよりアウター側に39mmの位置にある。)

⑩フランジ部

リムのフランジ部の形状には下記の「実際の表記」の項にもありますが、「J」や「JJ」、「B」などがあります。

ホイールの刻印

サイズ、オフセット表記

大抵はホイールディスクやリムの裏側やセンターキャップ付近に表記があります。

PCD、耐荷重

ハブボルトの数、PCD(mm)、耐荷重
の順で表記されています。

画像のホイールの場合、4穴でPCDは100mm、耐荷重は500kg(1本あたり)ということになります。

ホイールナットの代表的な3種類

ほとんどの日本車のホイールを締め込むのはナットです。
これに比べてメルセデスやBMWをはじめとする輸入車はハブボルトで締め込みます。
ここでは国産車のハブナットの代表的なものを挙げて簡単に解説します。

①球面座ナット

ホイールとの接地面を球面にすることで設置面積を増やしています。
ホンダ車の純正ホイールはほとんどこれです。

②平面座(フランジ)ナット

ホイールとの接触面がフランジ形状でワッシャーが挟まっています。
トヨタ車の純正ホイールのほとんどと、日産、三菱の一部で採用されています。

③60°テーパーナット

ホイールとの接触面が60°のテーパー形状になっています。
社外アルミホイールなどに変更した場合は、ほとんどの場合このタイプを使います。
テーパー形状なので、均等に締め込む事でホイールのセンターが出やすいという利点もあります。

ホイールナットの色々

ホイール接地面での形状の違いの他にも下記のような色々な要素があります。

ナットの表面形状

貫通ナット(俗称)

ボルトが貫通するタイプのナット

袋ナット(俗称)

ボルトが貫通しないタイプのナット

ネジ径、ネジピッチ

国産車のほとんどがM12のネジ径でネジピッチは1,25か1,5になります。
日産、スバル、スズキが主に1,25ミリピッチで、その他のメーカーはほとんどが1,5ミリピッチです。

安全基準マークなどの表記

運輸省の定める技術基準をクリアしている乗用車用軽合金ホイールにつけられるマークです。
原則、このマークが無いホイールは車検に通らない可能性があります。

運輸省の定める技術基準をクリアしているトラック、バス用軽合金ホイールにつけられるマークです。
原則、このマークが無いホイールは車検に通らない可能性があります。

公的第三者機関である日本車両検査協会が上記JWL、JWL-Tの基準を満たしているホイールかの確認をし、クリアしているものにつけられるマークです。

かの確認をし、クリアしているものにつけられるマークです。