カーナビとは?
GPS衛星の利用により、自車位置の表示、目的地への誘導をすることを主な機能とした車載機器です。
主な純正ナビや社外ナビは、トンネルや高架の下などGPSを受信しにくい場所では車速信号を、自車方向(向き)はジャイロセンサーを利用したりして正確な自車位置を割り出しています。
また、最近はAV機能やデジタルTVやDVD視聴、通信関連など多機能なものがほとんどを占めます。
カーナビの種類-データ(メディア)での大別
メモリーナビ(SDナビ)
地図、その他データの記憶媒体にフラッシュメモリーを使用したナビ。
HDDと違い発熱も少なく、振動も無く駆動するフラッシュメモリーを採用しています。
本体内蔵メモリーの他、SDカードなどで扱えるデータ量を増やすことが可能です。
2000年台後半より登場し、フラッシュメモリの安定供給と単価の低下により、2020年現在、安価なものから高級品まで、ナビの主流となりました。
HDDナビ
地図、その他データの記憶媒体にHDD(ハードディスクドライブ)を使用したナビ。(収容データ量10GB~100GB以上)
記憶装置としては収容データ量が多い反面、フラッシュメモリーなどを採用したメモリーナビより熱や振動に弱い。
価格も高価になりがちな傾向にある。
HDDナビはCDなどの楽曲を本体に取り込みデータ保存してくれるものが多いのでPCやスマートフォンで音楽を管理されていない方でも多くの楽曲をナビ本体にデジタル保存できるのが一番のメリットです。
2000年台半ばから2010年台初頭までは高級なナビの主流でしたが、現在はメモリナビに立場を奪われつつあります。
HDDより劣る点はデータ収容量の少なさであったが、近年の技術革新により32GBや64GBのSDカードも出現、ナビ側の対応も追いついて来ているので、データ収容量の点でもHDDナビに匹敵してきており、現在、カーナビ市場の主流となりつつあります。
カーナビの種類-取付形状での大別
一言でカーナビと言っても設置場所や形状だけでも色々とあります。
通常、ポータブルナビ以外は専門店などでの取付が必要となってくるナビです。(特別なスキルがある人を除く)
ナビの形状、記憶媒体、機能、グラフィックなど選ぶ観点は様々です。
形状は車に合っていて、記憶媒体や機能はオーナーのニーズに合ったものを選ぶことが理想的なナビ選びといえます。
データの記憶媒体は前の章を参考にして頂くとして、ここではナビの形状をまとめてみました。
インダッシュタイプ
その名の通り、ダッシュボード内に収まるタイプという意味です。
オンダッシュに比べて、モニターが直射日光で痛みにくく、比較的コンパクトに取付できるのが特徴です。
大きく分けると、インダッシュはチルトタイプと一体型と2種類ありますが、モニターの視線移動などを考慮しつつ好みで選択すれば良いと思います。
現在、社外ナビの主流はインダッシュ一体型になりつつあります。
オンダッシュタイプ
これも名前の通り、ダッシュボード上にモニターが設置されるタイプのナビです。
景色とモニターとの視線移動が少ない反面、モニターが直射日光で劣化しやすいのが特徴です。
HDDナビやDVDナビなどは本体とモニターが別体なので施工、配線は大変ですが、設置の自由度も高いといえます。
ポータブルナビも通常はダッシュ上に設置するのでオンダッシュの括りに入れてみました。
ポータブルタイプ
モニターデータなどが1ボディにコンパクトにまとめられており、ダッシュ上に設置し、電源はシガーソケットなどから取り、取付、取り外しの自由度が高いのが特徴です。
最近ではバックカメラ対応のタイプなども登場し、性能が向上しています。
基本的には持ち運びや付替えの自由度が高く、取付も素人で出来るものがほとんどですが、車両音響を使用せず、車速も拾わないものがほとんどですので、機能はやはり造り付けのナビより劣る傾向にあります。
インダッシュタイプ | 2DIN | 通常規格2DIN | モニター本体一体型社外ナビなど | |
ワイド2DIN | トヨタ、ダイハツ、スズキ純正ナビなど | |||
チルトタイプ1+1DIN | 収納式モニター1DIN+本体1DIN | |||
1DIN+α(ハイダウェイユニット等) | 収納式モニター本体一体型 | 収納式モニター1DIN+外部ユニット等 | ||
オンダッシュタイプ | HDDナビなど | ダッシュ上モニター+1DINもしくは別置の本体 | ||
ポータブルナビ | 本体モニター一体型 |